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小林よしのり
2015.4.2 03:02

17年間の時の流れ


今朝、RKBラジオの「戦争」に関するインタビューを受けた。

福岡で5日間に亘って放送されるらしい。

やはりここでも説明するのに苦労するのは、そもそも

17年前のわしの『戦争論』の時代背景と、『新戦争論1』を

出さねばならなくなった今の時代背景があまりにも違う

ということだ。

 

『戦争論』以前の日本は反戦平和絶対、左翼の自虐史観の隆盛、

護憲派圧倒的多数という時代だった。

ナショナリズム、愛国心と口にしただけで、右翼のレッテル貼り

をされる時代だったのだ。

今の若い人が聞いたら、わけが分からないだろう。

 

17年間と言えば、10歳の子が27歳になってしまっている。

あまり社会問題に関心を持たず、『戦争論』の大ヒットすら

知らなかった18歳の大学生なら、現在35歳になっているのだ。

結婚して子供も産んでるかもしれない。

 

そういう世代に「戦争」一般のこと、『新戦争論1』のこと、

イラク戦争のことを、わかりやすく語るのは、

ものすごく難しい。

言葉の使い方をもう一度、考え直さねばならない。

 

福岡の人は5日間、聞いてみてほしい。

ディレクターの人は面白いと言ってくれたのだが・・。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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